唇 寒(しんかん)集5

 

01年9月23日

土曜日の朝は「ウェークアップ!」。朝8時からの日本テレビの経済番組。あれを見

ると景気が回復するような気分になる。ま、現実は下がりっぱなし。

その番組で大新聞が社説で「テロと話し合う」などと言っていると司会の文珍を含め

た出演者多数が嘲笑。大新聞とは朝日のこと。私も読んだ。たまには社説も読むのだ。

番組の論調はテロはただただ撲滅すべしということらしい。

しかし、こういう、報復とか軍事行動とか撲滅などと主張する方々は(街の声の主戦

論者も)まず自分自身で現場に行って欲しい。現場とはむろん戦場である。自分が戦

場に行く覚悟でしゃべって欲しい。

実際に戦場に行く人間にとっては容易ならざる一大事なのだ。

私の塾の卒業生にも最近自衛隊に入ったのがいるから、私としても他人事ではない。

小泉さん自身は歳だから仕方ないとしても、そんなに戦争がやりたいならまず真っ先

に自分の倅でも行かせたらどうか? 顔に弾丸をくらえばせっかくのいい男も台無し

だ。小泉さんの構造改革には大賛成だが、どうも油断ならないタカ派だ。こんな事件

が起きると目が血走ってくる。

とにかく、まず穏便にすませる方法を考えるのが政治家の役目だろう。とりあえずは

容疑者一人をとっつかまえるだけの話。もっと頭を使えないものか。

竹中経済財政担当相など口角泡を飛ばして好戦的なことをしゃべっていた。「それじゃ

あまず自分がアフガニスタンの山の中に重たい銃を担いで入って行ってみろよ」と言

いたくなる。手前は安全なところにいて、なにを目を三角にして抜かしてやがる、と

いう気分になる。

頭を冷やしたほうがいい。上に立つものがあれじゃあ、経済の方もダメかもしれない。

あんな馬鹿とは思わなかった。情けない。

 

よく考えて見れば今日は彼岸の中日。ただの偶然だが、昨日親父の古い絵を見に行っ

てきた。多少は供養になったか? 神田のいのは画廊。これがネット上では有名な所

らしい。小一時間もいたが、知ってる人が次々に登場。びっくりした。親父の引き合

わせかもしれない。もっともいのは画廊に親父の絵があると教えてくれたのもネット

のアジさん。感謝感激である。

親父の絵は39歳の頃の風景画。6号の縦。私が小学校の4〜5年生で貧乏のどん底

だった。大戦中の従軍で負った胸骨カリエスが悪化し、仙台の療養所にいた。母が人

形を作って家計を支えていた。療養生活のなかで描いたのがこの絵。悪くないと思っ

た。少なくとも売ろうなどという下心は全然ない。いい絵を描こうとしている。大し

たものだ。もうこれだけで十分立派である。今度の10月の個展で目標どおり絵を買っ

て貰えたら買い戻そうと思う。私が持っていれば絵だって多少は喜ぶだろう。もっと

も私も売り絵を描く気はないから全然売れないかもしれない。ゴメン。

 

このいのは画廊でカタログを3冊貰った。帰りの電車のなかで見てみると、これが思

いのほか楽しい。有名画家の絵が驚くような安値。死んでしまえばほとんどの画家の

絵は安くなる。それでもいい絵は高い。結局絵の力が大切なのだ。画家の名前や肩書

きではない。いい絵は残る。いい絵はとっておかれるものだ。前回も述べたとおり、

昔はいい絵はみんな雪舟作にしてしまう。雪舟作にしておけば大切にされる。これも

いい絵を残す知恵なのかもしれない。

 

本日の更新は「今月の絵」。何とイッキに12枚更新。油絵(水辺の景色と裸婦)6

点と水墨裸婦6点。さらに「唇寒集4」を追加更新。けっこう頑張りました。

「2000年度自薦展」は削除しました。

 

今週のアクセス数は273。今週も200は軽くクリアして300をうかがう勢い。

週末金土にトーンダウンしてしまったため280(1日平均40)にも届来ませんで

した。ま、しかし、このトーンダウン状態が普通です。

 

01年9月30日

高橋尚子がたった今、女子マラソンの世界新記録を出した。画面では2時間19分44

秒となっていた。世界新記録を打ち立てると同時に2時間20分の壁も破ったことに

なる。快挙。バンザーイ!

 

最近よく見る画集はTASCHENという出版社のもの。ペーパーバックだが比較的

安く買える。中味は日本語。その出版社が少し前に「ピカソ」を出した。6500円

ぐらいの本。本としては安くはないが、けっこう厚くて大きい画集だ。フルカラーで、

これはハードカバー。また同じような作りの「ホックニー」もあった。こちらもフル

カラーで十分楽しめそう。もちろん買ってない。まだ、自由に画集を買える身分では

ない。もう少し辛抱する。なに、あの手の本はまだまだずっと本屋にある。何年も前

に買った同じ会社の「現代美術」も一緒に並んでいる。当分は大丈夫。もしかしたら

そのうち古本屋で買えるかもしれない。いやいや、頑張って働いてたまには銀座の「く

まざわ書店」で新本を買おう!

 

ところで、同時多発テロ以来よくジェット機が飛ぶ。アメリカの基地から飛ぶらしい。

うるさいけれど、こういうご時勢では諦めるしかないのか? ブッシュ大統領は「こ

の戦いは長引く」と言っている。そうすると、またガソリンをたくさん使い、地球上

の二酸化炭素が増える。困ったものだ。ブッシュ大統領はいい。なにしろ原油会社の

社長だそうだ。ブッシュ大統領が京都議定書に同意しないのは当然なのである。一緒

に張り切っている小泉さんはなんなのだろう?

さらに不思議なのは戦争に参加したがる気持ち。私は子供の頃から「スイスは永世中

立国なんてカッコいいなぁ」と思ってきた。日本もスイスのような本当に独立した国

家になればいいのにと今でも思う。他のアジア諸国や欧米の国々も日本が戦争に加わ

るのは薄気味悪いのではないか? 湾岸戦争で評価されなかったのはむしろ自慢だと

思うのだが、私はイカレているのだろうか?

 

今週は、けっこう知られていない地球や宇宙のコーナーを発展させた

「宇宙の寸法」の「地球の中身」を更新。

先週の更新は「今月の絵」。何とイッキに12枚更新。油絵(水辺の景色と裸婦)6

点と水墨裸婦6点。さらに「唇寒集4」を追加更新。けっこう頑張りました。

「2000年度自薦展」は削除しました。

 

今週のアクセス数は204。今週は200をなんとかクリア。だんだん元に戻ってき

た。それでも、前よりずっと多い。9月の月間アクセス数は間違えなく1000を越

える。正確な数は来週までのお楽しみ。

 

01年10月7日

先週出た高橋尚子の女子マラソンの世界新記録を2時間19分44と記したが、その

後、2時間19分46秒と判明。申し訳ありませんでした。

 

上にも記したとおり、等迦会東京支部展が中止になった。みなさん、ほとんど誰も期

待していなかったとは思うが、とりあえずお詫び申し上げる。東京海上火災の本館1

階のオープンギャラリーで開催する予定だった。なんと、ニューヨークの同時多発テ

ロがあったから会場を閉鎖するとのこと。大笑いである。自意識過剰もいいところだ。

もちろん相手は普通じゃないから絶対とは言えないが、日本がテロの標的になるとは

考えにくい。テレビでも立派そうに見える人達が「日本もテロ被害の当事国」なんて

大真面目にしゃべっているが、まったく説得力がない。もちろん、現実に30名近く

の方が被害を被っておられる。亡くなられた方にはお気の毒と申すしかない。しかし、

アメリカでは6000人以上の民間人が殺されている。テロの狙いはアメリカに間違

えあるまい。日本は少し巻添えを食ったと考えるのが正常だろう。

小泉総理大臣はアメリカを支援しなければ国際的に孤立すると言っているが、下手に

支援したほうが孤立するんじゃないか? 日本のように世界中に金をばらまいている

国はどこにもないのだ。こんな国が国際的に孤立する道理はない。何をカッカしてい

るのか、ほとんど理解できない。イギリスのブレア首相など物凄い形相で演説してい

るが、100年前から、アジアやアフリカで自国のしてきたことを思えば、あんな正

義面はできないと思うのだが。

どうも最近政治の話が多くなってしまった。こういう話は今回でおしまい。狂牛病の

話などもしたいけど、ぐっとこらえる。

 

さて、カラバッジョ展が始まった。難癖をつければ切りがないが、やっぱり大したも

のだ。特に、実物を見る予定の方は暗いバックをじっくりご覧いただきたい。以前絵

を見ていただいた松岡正先生(故人)はカラバッジョ(1573〜1610)ではなくスルバラン

(1598〜1664)というスペインの画家の話で「あの暗いバックは凄い」とおっしゃって

いた。スルバランもカラバッジョもバロックの画家だから、当時のバックの処理には

共通の見るべきものがあると思う。骨董を見るようにご覧ください。もしかしたら私

はカラバッジョ展には行けないかもしれない。

ちなみに、松岡先生の風景の小品は相当のレベル。物故作品で安く出回っていたら買

い。もっとも値が上がるのは30年とか50年ののちかもしれない。上がらないかも

しれない。本当の絵の価値なんて誰にもわからない。とにかく、美術界はいかれてい

る。

「新日曜美術館」は現代イタリア美術。現代美術じゃあつまらないか、とちょっと見

てみるとデ・キリコ(1888〜1978)の絵。どこが現代じゃ! 100年も昔の絵だ。これ

はもしかするとモランディ(1890〜1964)がたくさん見られるのか、としばらく待つと、

案の上、モランディがどっと出てきた。モランディまで現代美術か? 挙句の果てが

モディリアニ(1884〜1920)。ま、話がイタリア美術じゃあ100年やそこらはまだまだ

現代なのかもしれない。おかげで、けっこう楽しめました。

ところで、以前絵の見方にも記し、他にもいろいろなコーナーでも述べてきたが、こ

の「新日曜美術館」を見ていると、本当に絵はまずタッチだな、と改めて思い直す。

もちろん番組のなかでは一切語られていない。慈しむような画家の筆の跡を味わわな

くてはいけない。デ・キリコもモランディもモディリアニもみんな筆を持つ歓びにあ

ふれている。それはそのすぐ後の将棋の番組で棋士が駒を持ち、パチリと盤に打ち、

そっと指を離す動作にも共通する、モノを「慈しむ」歓びである。そういう目で今の

銀座の画廊を見歩くとほとんどましなものはない。1900年代前半の絵のほうがずっ

とよかったし、同時期のヨーロッパ絵画はまことに贅を尽くした至宝である。今、ヴォ

ラールコレクションという古い展覧会カタログを見ていてつくづく思い至った次第だ。

金に目が眩んでは本当の絵は残らない。

 

本日の更新は「唇寒」のみ。すみません。

先週は、けっこう知られていない地球や宇宙のコーナーを発展させた

「宇宙の寸法」の「地球の中身」を更新。

 

今週のアクセス数は179。ついに180を割り込んだ。しかし、これでも前より多

い。9月の月間アクセス数は1084。おそらく過去最高。ありがとうございました。

 

01年10月14日

昔は日展の特選と言えば、新聞の一面を飾ったという。ノーベル賞みたいな扱いだっ

たらしい。それだけ絵が世の中で認められていた。戦争前の話。昔の絵を見ると確か

に最近の絵よりずっとよかったような気になる。しかし、昔だってつまらない絵はあっ

たに違いない。きっと、つまらない絵は消えてなくなるのだと思う。いい絵だけが残

る。誰が描いたかなんてどうでもよくなって、結局、最後にはいい絵が残るのだ。い

い絵は自分の力で残るのだ。画面勝負で頑張るのだ。

絵は買われてしまえば作家の手を離れる。絵描きの手の届かないところへ行ってしま

う。著作権はあるらしいが、所有権はなくなる。現実には著作権だって怪しくなる。

もっとも著作権だの所有権だのと言って貰える間はまだまだ幸せ。買った本人があの

世に逝ってしまえば、部屋の隅に置かれ、蔵の奥にしまわれ、倉庫の片隅で埃をかぶ

るようになる。もう寿命も近い。それでも二足三文でも一山いくらでも古道具屋かな

んかが買ってくれればまだ息は繋がるかもしれない。多少絵心のある古道具屋が「こ

れはちょっと面白そうな絵だ」とか何とか言って画商に持って行ってくれれば一縷の

望みは残る。ここからは本当に絵の力だけだ。絵が自分で生き残るのだ。

絵を買う人は絵に投資をするという気持ちが多少はある。ま、しかし、ほとんどの人

は好きで買う。自分の思い出とか心の底にある懐かしい気持ちなどが絵に宿っている

から飾っておきたいと思う。これはコレクターのロマンである。コレクターにとって

は、これがもっとも重要だ。もちろん絵描きにもロマンはあり、思い出もある。言葉

では言い尽くせない郷愁みたいなものもあるにはある。その共有部分が響あって絵画

の売買が成り立つ。

これは悪いことではない。

しかし、絵描きが積極的に目指しているのはやっぱり造形だ。主題でさえもない。裸

婦を描こうが馬を描こうが、重大なのは筆に込める思いなのである。主題はキッカケ

に過ぎない。難しくいえば作画動機。モチーフということ。だから具象抽象論争もば

かばかしい。最後は造形なのだ。絵画の力とは画面の叫びにほかならない。

どんな感動的な思いで絵筆をふるっても、造形が独りよがりでは話にならない、とい

うこと。

若い女の裸はいい。女体の魅惑は語り尽くせない感動である。また、疾走する馬の筋

肉は悠久の進化を偲ばせる。馬はそばで見ると物凄く大きい。いつもびっくりする。

人を乗せることを嫌い、走るのも億劫という感じ。人が下りるとまことに嬉しそうに

尻尾を振る。しかし、走る姿には微塵の嫌悪もない。もちろん人を乗せているのだが、

喜々として大地を蹴る。「走る動物なんだなぁ」と改めて思い知る。本当に美しい。

そして大きい。まったくみごとに筋肉が躍動する。

と、御託を並べたが、明日から新宿日税展。日税さんからのご希望は「こういう御時

勢だから明るい絵」「来年は馬年なので馬の絵」「裸婦は少なめに」とのこと。さて

どういう展覧会になりますやら。とにかくご希望に沿うべくやるだけやってみました。

ここのところ、本当にたくさん絵を描いたーぁ!

 

本日も更新は「唇寒」のみ。たびたびすみません。

9月30日は、けっこう知られていない地球や宇宙のコーナーを発展

させた「宇宙の寸法」の「地球の中身」を更新。

 

今週のアクセス数は175。以前のペースに戻りつつある。さびしーぃ!

 

01年10月21日

政治の話はもうやめた、と宣言したが、あれはあれでなかなか面白い、と言ってくれ

る人がいた。だから図に乗って少しだけ言わせて貰う。

このコーナーの9月16日でも「報復なんてやめておいたほうがいい」と書いたが、

言ったとおりになった。NGOや赤十字の病院を爆破してしまった。まだ懲りずに続

けるらしい。「報復」だろうが「正義」だろうが、爆撃をするような奴はやっぱり単

なる人殺しである。テロと同罪だ。

ガンジーは「非暴力不服従」という知恵を人類に残してくれた。白人の侵略に対する

抵抗の手段だった。歴史を学ぶ意味も知らないのだろうか? 報復よりもっとうまい

方法を考えなければ泥沼になるだけだ。

この世の中はみんないい人という前提で営まれている。手紙に毒を入れられたのでは

手の打ちようがない。他にもいくらでも無差別殺人の方法はあるだろう。とにかく、

普通人は人を殺さないという当り前の常識で社会は成り立っているのだ。テロに対す

る絶対的な防衛手段はない。防衛ばかりしていたら社会は壊れてしまう。何がなんで

もテロをやめて貰うしかない。少なくとも「報復」では絶対に解決しない。

 

狂牛病も酷い話だ。

一番素朴な疑問は、肉骨粉なるものの工場が日本にあること。狂牛病の原因は肉骨粉

と言われ、イギリスやヨーロッパでは全面禁止なのに、日本は輸入はやめたが、自国

で作っていた。普通では信じられないことだ。業者を守るために国民を無差別に殺す

気なのか? 消費者たる国民が死んでは業者も共倒れだろう。

エイズのときもそうだが、厚生省は国民の命を守るのが仕事なのに、平気で人殺しの

片棒を担ぐ。完全にいかれている。

それにしても狂牛病の牛が1頭でも出ればこうなることは分かり切ったことだろう。

これでは、国民の信用は失うし、業者は牛が売れなくて困るしで、もうボロボロであ

る。この信用回復は一朝一夕では済まない。私個人は肉は食わないから関係ないが、

息子は可愛そうだ。昨日か一昨日「安全宣言」などとやっていたが、そのとき肉屋の

冷凍庫に入っている肉はどうなるのだろうか? あれはチェックなしで店に並ぶだろ

う。在庫とチェック済みの肉の区別はしないらしい。厚生省や農水省は日本国民を馬

鹿だと思っているのだろうか? それとも馬鹿な国民は狂牛病で殺すつもりなのか?

まったく理解に苦しむ。

と、本日は絵に関する話はありません。更新は「今月の絵」(個展中継=日税アート

ギャラリー出品作6点)と9月16日からの「唇寒集5」です。

 

9月30日は、けっこう知られていない地球や宇宙のコーナーを発展

させた「宇宙の寸法」の「地球の中身」を更新。

 

今週のアクセス数は158。ほとんど以前のペースに戻った。昔アクセス数が急増し

たときは喘息の話を書いたからかもしれない。喘息克服法でも始めるか? 私は本当

に克服したのだから。

 

01年10月28日

日税アートギャラリーの個展が終わった。絵は一枚も売れなかった。久しぶりの完封

負け。やっぱりどうも私の絵は暗いのかもしれない。もっとも来場者はほとんど私の

知り合いばかり。不戦敗と言えなくもない。しかし、来場者が少なかったのは案内状

(DM)がいけなかったのかも。となると、やはり私の絵のせいである。

日税さんには申しわけないし、家内もいくぶん機嫌が悪い。ま、私はたくさん絵が描

けたので文句はない。わが人生において2001年の9月から10月をいかに過ごし

たかが重大であり、絵を描き捲って過ごしたとなれば、こんなにありがたいことはな

い。この点において9月から10月は私の勝ちである。そして、さらに制作は等迦展

へと続く。

と、朝外へ出てみると、隣家のご主人が桜並木から落ちる枯れ葉を掃除している。わ

が家の前はいつも枯れ葉だらけ。絵なんて描いてないで掃除をしなければいけない。

どうも肩身が狭い。

 

相変わらず「新潮45」はよく見るが、あの雑誌は驚くべき右翼なのかもしれない。

11月号の154ページには開いた口が塞がらなかった。ブッシュの報復を全面的に

支援している。こういう人はとにかくまず自分からアフガニスタンへ行って貰いたい。

これが私の首尾一貫した意見だ。もっとも、この記事を書いた元外交評論家さんは許

せるところがある。それはペンネーム。大伴焼餅という。読み方は「おおとものやき

もち」なそうな。けっこう笑えた。

ところで、凄い女性がいる。緒方貞子さん。この70歳前後に見えるご婦人は実際に

アフガニスタンに行っている。そして、日本の総理大臣であろうと外務大臣であろう

と、「みんなどんどんアフガンへ行け」と大真面目に主張する。自分も行っているの

だから私のような腰抜けの遠吠えではない。正真正銘の活動家。このおばさんの話を

テレビで聞いた。NHKの教育テレビで40分ほどだったと思うが、内容はほとんど

不明。しかし、迫力満点の顔貌。手洗いに立つのも忘れてテレビ画面に釘付けとなっ

た。やっぱり本物はすげぇ!

 

前回、冗談半分に書いた「喘息克服法」を記しておく。

前回も述べたとおり、私は本当に喘息を克服した。喘息と一口に言っても個人個人に

よって原因や対処法も違うのだろうが、私の喘息はもともと鼻炎から来る。それから

自動車の排気ガスは大敵。この前の発作もここに越して来たことが原因。今のこの家

の前はけっこう車が通る。

とにかく初めに発作を止めなくてはならない。これは大きな病院へ行くことをお勧め

する。私は町田市民病院(望月先生)で直して貰った。そのあと続けて水泳をしてい

る。週2回、40分足らずで1500メーターあまり泳ぐ。けっこうたいへんだが、

やっぱり肺を鍛えるには水泳が一番だと思う。

 

本日の更新は「日税アートギャラリーの好評作品)です。付・池田満寿夫の「絵画の

進歩」に寄せて。

 

9月30日は、けっこう知られていない地球や宇宙のコーナーを発展

させた「宇宙の寸法」の「地球の中身」を更新。

 

今週のアクセス数は132。絵は売れないし、アクセス数は減るし。しかし、こうい

うときにどうだったかで私の真価がわかる。すなわち、泣く。

 

01年11月4日

12歳の少年のイラストがテレビに映った。なかなかいい絵である。将来が楽しみだ。

これが少し前の時代なら将来有望な少年画家、などと紹介されたのだろう。今どき画

家を目指す子供などいやしない。イラストレーターなら成功すれば豊かになれるし、

社会的にも文化人として認められる。画家では食えない。自分の子供も含めて誰か子

供が絵描きになりたいと言ったら、別に生計の道を立てておけと忠告しなければなら

ない。これが今の日本の絵描きの現状。画家を目指す若者は減る一方だ。淋しい限り

である。

昨日のニュースで文化の振興に国がお金を出すという法案が国会に提出されると言っ

ていたが、通過するのはむずかしいのではないか? またそれがどんなシステムなの

か? 有意義に使われるのか? 疑問だらけだ。

絵描きとかクラシック音楽家などは本当に食えない。

たとえば、将棋なら羽生4冠が年収1億万円突破などと言われているから、本気で棋

士を目指す親子はあとを断たない。サッカーや野球の選手を目指す少年もたくさんい

る。今のご時勢、絵描きになりたいなどと言い出す子はいないし、いたら回りが必死

で止めるだろう。ま、絵が好きだったらイラストレーターとか漫画家がおすすめだ。

もっとも、私が生きているうちになんとかしたいとは考えている。こんな能無しのグー

タラ親爺が何とかしたいと言っても誰も信用しないだろう。言っている本人が一番信

用していないのだから話にならない。

とにかく言うだけは言って、やれるだけやってみる。

 

それにしても、新しい自衛隊の法律はやっぱりおかしい。私自身が自衛隊員だったら

黙っていられない。PKOのときも納得できなかった。だって、自衛隊に入るときは

そんな法律はなかったわけで、自衛隊が普通の会社で自衛隊員が会社員だったら、こ

れは明らかな契約違反。「そんなの聞いてないよ」ということになる。

少し前に小泉さんが韓国へ行き、金大中大統領と握手をしている図が映っていたが、

どうもあっちの大統領の方が一枚上手。顔つきも落ち着いているし、風格もある。日

本の首相はみすぼらしい。アフガニスタンの情勢を知りもしないでアメリカ大統領の

報復行動を「当然」などと軽々しく賛同する。一国の首相ならこういうときこそ「熟

慮、調査」だろう。思ったよりずっと馬鹿なので呆れ果てた。

 

と、反政府的な発言ばかりしているから罰が当たって風邪をひいてしまった。こじら

せると喘息になる。「喘息克服法」を書いている場合ではない。今の内に予防してお

かないとえらいことだ。これからが本業の一番忙しい時期なのである。

 

先週更新した「日税アートギャラリーの好評作品」のなかで池田満寿夫の「絵画の進

歩」にふれ、ロートレックについて書いたが、本格的にロートレックの「絵の話」を

作ろうと目論んでいたが、風邪のためもう少し延期となってしまった。近日実現、乞

う、ご期待。

 

9月30日は、けっこう知られていない地球や宇宙のコーナーを発展

させた「宇宙の寸法」の「地球の中身」を更新。

 

今週のアクセス数は173。10月の月間アクセス数は741。9月に1000を越

えたので淋しい気もするが、今までよりはずっと多い。ありがとうございました。

 

01年11月11日

11月26日までに等迦展の絵を描かなければならない。100号を2枚出品する予

定だ。毎年100号を2枚出すが、飾って貰えるのはたいてい1枚だけだった。ここ

2〜3年は2枚飾って貰うことが多くなった。

等迦展は年に1度だけ。毎年夏休みが終わるころから100号のことが気になり出す。

100号はなかなかできない。

私の絵はほとんどが写生。想像で描くことはない。写生とは言っても、習作ではない

からモデルや実景を見てそのまま写しているわけではない。むしろモデルや実景があ

るから自由に描けると言える。好き勝手に描いてわからなくなったら目の前を見れば

いい。もちろん気に入ったものを描き始める。しかし、始まってしまえば、モデルや

景色はあまり関係ない。そういうものは絵を描くキッカケに過ぎないからだ。グチャ

グチャに塗ったくって、見られそうなものを選ぶ。選べる確率は裸婦なら10枚に一

枚。風景だともっと確率が高くなる。

ところが、100号は何も見ないで描く。まったくの創作である。だいたい毎年裸婦

二人。2枚だから4人仕上げることになる。会場が手狭なのでなるべく縦の構図で描

く。立ちポーズが多いくなる。100号は縦162cmだからほぼ等身大を描く。

100号を2枚仕上げるためには、最低でも10枚ぐらい描かないと出来ない。今年

もすでに5〜6枚失敗した。しかし、100号を描きながら小さい絵を描くと物凄く

楽なのだ。嘘のように筆が動く。したがって今年の日税展は悪いはずはなかったのだ

が……。どうも世の中思うようにはいかない。

また、毎日描き続けているわけではない。私の絵は速いので100号でもうまく行け

ば2時間は掛からない(しかしこれは正味2時間)。体調を調えてイッキに描く。体

調を調えるには5日ぐらい掛かる。昨日も体調は悪くなかったが、全然ダメ。筆に触

る気にもなれなかった。困ったものだ。

制作の山はこの3〜4日間。次の山はおそらく23日〜25日。出来るという確証は

何もない。

ちなみにバロックやルネサンスの傑作はすべて想像画だと考えている。ルーベンスな

ど湯水のように裸婦の肢体を描き出している。やっぱり凄ぇ。

ロートレックは30歳で120号のクロッキー(「イヴェット・ギルベール」)をやっ

ている。また32歳のときには285×308cmという大作を2枚(「ムーランルー

ジュの踊り」と「ムーア人の踊り」)仕上げている。これも物凄い速描きだ。大画面

を庇とも思わないクソ度胸はやはり貴公子だけが持つ優雅な特性か? われわれ貧乏

人ではとてもかなわない。

私はロートレックより20歳も年長だ。絵も相当描いてきたつもりである。そのうえ、

正真正銘の東洋人。本来、速描きは東洋の得意とするところ。

ああ、それなのに、それなのに。

ま、しかし毎年出しているのだから今年も描けるでしょう。

 

10月28日に更新した「日税アートギャラリーの好評作品」のなかで池田満寿夫の

「絵画の進歩」にふれ、ロートレックについて書いたが、本格的にロートレックの

「絵の話」を作ろうと目論んでいたが、風邪のためもう少し延期となってしまった。

近日実現、乞う、ご期待。と言いたいが、100号が出来ないのでしばらくご猶予を。

 

9月30日は、けっこう知られていない地球や宇宙のコーナーを発展

させた「宇宙の寸法」の「地球の中身」を更新。

 

今週のアクセス数は186でした。

 

01年11月18日

11月16日銀座のくまざわ書店と京橋の金井画廊へ行った。地下鉄の銀座線に乗り

換え、網棚に荷物を置くと、その上の広告のところに子供の絵。新幹線でも描いたも

のか、純真な絵心に溢れた大した画面である。やっぱり子供の絵はいいものだ。

よく見ると隣にも子供の絵。普段なら車内広告だらけの網棚の上の部分がずらりと全

部子供の絵なのだ。後ろもずーっと子供の絵が並んでいる。一枚一枚違う絵。小学校

1年生から4年生までの作品。中吊り広告はすべてこの作品展の同じポスターがずら

ずら並んでいる。このポスターは大人が作ったので可もなく不可もない。

それにしても、まことに子供の絵はいい。子供はみんな色彩の魔術師だ。特にピンク

色の使い方は絶妙である。

楽しい車両に乗り合わせたものだ。

これは朝のラッシュ時も心和むことだろう。こういう企画はどんどんやって欲しい。

 

ところで、わが100号だが、これは子供の絵のようにはいかない。困ったものだ。

あと一週間と迫ってきた。1年中こんな風に追いかけられている。実に楽しい人生で

ある。まだまだ戦う気力はあるし、身体も元気。喜ばしきかな、当分苦闘は続く。

 

9月30日は、けっこう知られていない地球や宇宙のコーナーを発展

させた「宇宙の寸法」の「地球の中身」を更新。

 

今週のアクセス数は188。先週より2増えました。

 

01年11月25日

*この日の分は間違えて消してしまったらしい。どなたかプリントアウトしておられ

たらご提供ください。

 

01年12月2日

先週、「等迦展に出品予定の2作品」をアップしたが、向かって左の絵だけが展示さ

れた。残念ながら今年は1点だけだった。今年もたくさんの絵があった。他の人の絵

があんなにあるのだから1点で十分だ。

それにしても上野は遠い。大旅行だった。

電車のなかで「ゴッホの遺言」(小林英樹/情報センター出版局)を少し読んだ。行

きは朝早いので眠かったし、帰りは疲れていたのでほとんど進まなかった。しかし、

この本は最後まで読むと思う。私みたいな遅読で本嫌いな人間が、少し読んだだけで

「最後まで読む」と思ったのだから面白本なのだろう。筆者の小林さん自身も絵を描

くようだ。以下のような一節があった。

「わたしは平面上の表現を追い求めて生きてきた。わたしの関心はものを具体的に描

写することよりも、顔料の物質としての側面と、その造形的な表情を有する色として

の側面の二面性を内包する表現を追求することに移っていった」。

ここのところはまことにわかりにくい。他の文章はたいへん読みやすい本なのだが、

ここの部分だけがよくわからない。私は2度ほど読み直した。今こうしてキーボード

を打ったのでまたここで何度か読み返すことになったが、いま一つわからない。小林

さんの平面作品を見ればすむことだが、残念ながら、この本にはゴッホの絵しか挟ま

れていない。

この本の筆者・小林さんの造形作品についてもう一言付け足してある。

「顔料は壁面上のタブローには納まりきらずに、床の上に進出したり、堆積して立体

になったりもした」。

ここから小林さんの造形作品が少し想像できるが、やっぱりさっぱりわからない。小

林さんはどうしてこんな一節を、この本のなかに書き加えたのだろう? 私が小林さ

んの奥さんなら「この部分は省いたほうがいい」と助言すると思う。

ところで、私もゴッホの絵はたくさん見ているし、「ゴッホの手紙」も岩波文庫判だ

が、すべて読んでいる(みすず判は読んでない)。他にも岩波新書の「星への旅」も

読んだ。ゴッホ展にはほとんど足を運び、そのカタログもいっぱいあるし、画集もけっ

こうもっている。ま、よく知っているつもりだ。

私のゴッホの印象は「嫌な奴」。同じクラスにいても絶対に友達にならない。いっぽ

うゴッホの絵は素晴しいと思う。ずばぬけて素晴しい。

しかし、今朝この本を読むと、細かいところでいろいろ無知だったとわかる。たとえ

ば、ゴッホは自分の絵を装飾画だと言っている。壁に飾ることを前提に作品を描いて

いる。ここは興味深い。と言うか、ダサい。イモだ。おそらくゴッホの左脳はロクで

もないことを考えていたのだと思う。「ゴーギャンなどとの共同生活」なんていうの

も土台出来ない話。同時代に生きていたら「そりゃ、無理だろ」と言ってあげたくな

る。恋愛の話もちょっとしたストーカーだ。もっとも、これは私自身にも覚えがある

から偉そうなことは言えない。恋愛沙汰は一歩間違えれば犯罪行為。お若い方はご注

意を。とにかくゴッホの左脳はイカレている。

それに対して右脳は凄い。並外れた力量。自分で自分の才能がわかっていないんじゃ

ないのか? ゴッホの絵はイカレた左脳が恋愛や芸術家の共同生活といった夢想を作

り上げ、そのことへの情熱が右脳を刺激してあの素晴しい絵を描かせたのかもしれな

い。とにかくゴッホの絵はいい。文句なし!

ああ、これではゴッホの「絵の話」も作らなくてはならなくなってきた。これで、ロー

トレック、萬鉄五郎、ゴッホと宿題が3つも溜まってしまった。年内には是非とも仕

上げたいものだ。 絶対無理だろうが。

 

9月30日は、けっこう知られていない地球や宇宙のコーナーを発展

させた「宇宙の寸法」の「地球の中身」を更新。

 

今回のアクセス数は161。11月の月間アクセス数は748。

 

01年12月9日

今日は等迦展の最終日だ。今年は仕事の関係で飾り付けしか行けなかった。今日は行

こうと思えば行けたのだが、御無礼して渋谷の東急百貨店にコーポレートコレクショ

ン展を見に行ってしまった。御免なさい。

やっぱり百年前の絵はいい。ガツガツしていない。貧しくない。さもしくない。最初

の部屋ではコローがよかった。セザンヌの絵はぼやっとしたつまらない絵だったが、

遠くから見ると「おっ、よさそうな絵があるな」と思わせる。画面に描く喜びがある

からだ。セザンヌの暖かい息づかいが伝わってくる。

次の部屋はモネとシスレー。シスレーのモレの風景がよかった。その次はドガが一点

とルノアールがいっぱい。ボナールの裸婦があった。これはいいと思った。第4室は

フォーヴ。マルケが3〜4点並び、もちろんこれは悪くない。この部屋ではヴラマン

クの並木の風景に足が止まった。そのほか、ユトリロとかルオー、キスリング、ミロ、

カンディンスキー、たくさんのシャガールなどがあった。

淋しかったのはゴッホとヴュイヤールがなかったこと。ゴッホは今読んでいるから、

本物の筆致が是非見たかった。

ま、しかし約百年前のこれらの絵はどの絵も大したものだ。しっかりしている。絵画

芸術としての最低限のハードルをクリアしている。絵を心から慈しんでいる。絵を生

きるための道具にしていない。古典絵画をちゃんと研究しており、それらの絵を尊敬

している。絵画の大きな流れの中にあり、本道を歩んでいる。立派だと思った。

帰りに玉川高島屋に立ち寄った。南館5階のヌーベルギャラリーが私の裸婦を扱って

みると言ってくださったので、数点お預けしてあった。昨日1点売れたとのこと。小

さな絵だが、この不景気にありがたいことだ。また明日から頑張ってキャンバスを張

ろう!

本日の更新は唇寒集5の続きだけ。しかし、今週中にとうよう塾ホームページとゴッ

ホと萬鉄五郎を合体させた絵の話を作ります! キャンバスも張ります!

 

9月30日は、けっこう知られていない地球や宇宙のコーナーを発展

させた「宇宙の寸法」の「地球の中身」を更新。

 

今回のアクセス数は150。毎週しっかり減っている。

 

01年12月16日

先週「ゴッホと萬鉄五郎を合体させた絵の話を作ります!」と公言したが、やっぱり

無理そう。とりあえず、ゴッホだけは作る予定(16日14時30分記す)。

やっとデッチ上げた(16日25時57分)。

この今回のゴッホの話は「萬鉄五郎」に続くはずだが、年内に出来るかどうか、

とても怪しい。

明日の月曜日は高雄剛展の最終日だから絶対に行く(何も出来ない)。その次の日は

クロッキー会。水曜日から金曜日は年賀状を描きたい。22日からは恐怖の冬期講習。

しかし、30、31日は休みになっている。だから「萬鉄五郎」までは年内に出

来るかもしれない。

正月にグータラしなければ「ロートレック」も作れる。

ちなみに、前回公言したキャンバス張りはどうにかやりました。

 

9月30日は、けっこう知られていない地球や宇宙のコーナーを発展

させた「宇宙の寸法」の「地球の中身」を更新。

 

今回のアクセス数は150。先週と同数。

 

01年12月23日

その後小林英樹の「ゴッホの証明」を読んでいるが、忙しいうえに、図書館で将棋の

本がいっぱい借りられたので、ついそっちを読んでしまう。どうも私は将棋が好きだ。

もちろん下手の横好きだから棋力のほうは大したことはない。しかし、本だけでなん

とか棋譜が追えるのでついつい将棋の世界にのめり込んでしまう。というわけで、今

年の正月は、熱中できる本に囲まれて超ハッピーになりそうだ。

ところで、年賀状は全然できていない。実に困る。来年は馬年なんだから「ちょちょ

いのちょいと馬の絵を描いてハイおしまい」と行きそうなものだが、これがなかなか

簡単には行かない。世の中甘くない。もっと切羽詰まればなんとかなるのだろうか?

まことに、こういうお先真っ暗なやり方でいつまで生きて行けばよいのか?

本日は超多忙のなかでの更新なのでこれだけです。

 

画友・高雄氏の個展に行ったが、私のことを「先生、先生」と言ってくれるので、3

階の金井画廊にいるとお客さんが上がってきて「お弟子さんですか?」とか何とか言

われてとんだ箔がついてしまった。困ったものだ。私など先生どころか兄貴分の役割

もはたしていない。情けないが、これが実態です。

 

9月30日は、けっこう知られていない地球や宇宙のコーナーを発展

させた「宇宙の寸法」の「地球の中身」を更新。

 

今回のアクセス数は144。着実に減少。

 

01年12月30日

2001年最後の更新だ。久しぶりの経済報告。不思議に今年も生きていた。去年の

今ごろ、うまく行けば当分は食える。と考えていたが、残念ながら「うまく行く」と

までは行かなかった。しかし、そこそこ食えた。さっきは近所のスーパーで買った寿

司でだが、「打ち上げ」をやった。去年はとても「打ち上げ」という気分ではなかっ

た。まだまだ安心はできないが、来年も頑張れば今年よりは少しましになるかもしれ

ない。「まし」と言っても「借金をしなくて済む」という程度の「まし」だが、これ

はけっこう嬉しいのだ。9月以降は一応フル操業と言えた。来年は必ずや3月からフ

ル操業がしたい。可能性はけっこう高い。

99年、00年と200万円前後絵が売れたが、今年は100万円を大きく割り込ん

だ。60万円ちょっとというところか? ま、個展も2回だけだったのだから当り前

(しかも2回目は完封負け)。99年も00年も7回ぐらいやっている。効率から言

えば今年もそんなに悪くないのかもしれない。とにかく来年は100万円を目指そう!

 

ところで、やっぱりTASCHENの画集は安い。6500円でとても分厚い。ピカ

ソとダリとゴッホ(2冊組だが同価格)が本屋に並んでいたが、ピカソとゴッホが欲

しい。2冊(ゴッホが2冊組だから正確には3冊)で13000円。やっぱりまだ無

理か? 9月からは相当頑張って仕事をしたのだがまだ13000円のお年玉は貰え

そうもない。12月に5万円前後画材を買ったし。ま、まだ当分あの画集はあの値段

のままだと思う。第一それよりこの今の海外旅行大安売りの時代に、どさくさに紛れ

て1週間ぐらいギリシアへ行っちまおうかという野望もある。借金だらけだが、パル

テノンの丘の上で大欠伸でもかましたい。もし来年本当に私がギリシアへ行ったら、

みなさん、私は「ほんまもん」ですよ。私の絵を安いうちに買っておいたほうがいい

かもしれません。しかし、ちょっとやっぱり行けそうもない。それほどの度胸はない。

 

本日の更新は「今月の絵―最新裸婦5点」だけ。

やっぱり「萬鉄五郎」は年内にはできなかった。

12月16日更新の「ゴッホの絵」は少し修正しました。

 

9月30日は、けっこう知られていない地球や宇宙のコーナーを発展

させた「宇宙の寸法」の「地球の中身」を更新。

 

今回のアクセス数は137。さらに減少。

 

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